- Python で作ったアプリを誰かに見せたい
- でも Flask や Django はちょっと難しそう…
そんな時に頼れるのが Streamlit(ストリームリット) です。
HTML/CSS はもちろん JavaScript も不要、Python だけで “見た目も機能も” 完結 するライトフレームワーク。
この記事では、完全初心者でも 最短 5 分で動くサンプルアプリ を作れるよう、以下を順に解説します。
- Streamlit とは? & 特徴
- こんな人におすすめ(3 つの代表シーン)
- 5 分で動く ToDo アプリの作り方
- よくある質問(Q&A)
1. Streamlit とは?
Streamlit は、Python スクリプトをそのまま Web アプリに変換できる OSS(オープンソースソフトウェア)です。
データサイエンティストや機械学習エンジニアの「共有したい!」を起点に誕生し、現在(2025 年 6 月時点)も急速に進化中。
特徴 | 説明 |
---|---|
HTML/CSS 不要 | UI を Python コードで直接記述 |
超シンプル構文 | 数行でフォームやグラフが完成 |
即時リロード | ファイルを保存するとブラウザが自動更新 |
豊富なウィジェット | ボタン・スライダー・チャート・ファイルアップロードなど |
ぱっと作れる代表例
- チェックボックスやセレクトボックス付きフォーム
- 折れ線/棒グラフなどのデータ可視化ダッシュボード
- 画像・CSV・PDF などファイルを受け取って処理する小ツール
2. こんな人におすすめ
「自分に向いているか?」を 30 秒で判断できるよう、典型シーンを 3 つ紹介します。
Python の処理をブラウザ操作に置き換えたい
「PDF→画像変換」「CSV からレポート生成」など、ターミナル操作だと利用ハードルが高い スクリプトを
ボタン 1 つで動く Web ツール に変換できます。
- ファイルをドラッグ→アップロード→即変換
- 入力欄でパラメータ調整→リアルタイム再計算
データを可視化してチーム共有したい
pandas
+ plotly
/matplotlib
連携で、インタラクティブなダッシュボード を数行で構築。
VPS や社内サーバーに置けば URL 共有だけ でメンバー全員が閲覧できます。
Web の知識ゼロでも外部公開したい
ルーティング/テンプレート/認証…といった設定は一旦忘れて OK。
既存の Python スクリプトに軽く追記するだけで、ポートフォリオや社内ツール を最速公開できます。
3. 5 分で作る ToDo アプリ
ここからは “手を動かす” パートです。
実際にコードを書きながら、Streamlit の流れを体験しましょう。
3-1. インストール
pip install streamlit
3-2. サンプルコード(app.py
)
import streamlit as st
st.title("ToDoアプリ")
task = st.text_input("やることを入力してください")
if st.button("追加") and task:
st.write(f"✅ {task}")
3-3. 起動
streamlit run app.py
ブラウザが自動で開き、http://localhost:8501
にアクセスすると ToDo アプリが表示されます。
4. よくある質問(Q&A)
導入時に最も質問が多いポイントを先回りでまとめました。
疑問があればまずここをチェック!
Q. HTML / CSS は本当に不要?
はい。すべて Python で完結 します。
裏側で自動生成されるため、フロントエンド知識がなくても問題ありません。
Q. 大規模アプリや複数ページは作れる?
- Streamlit は 単一ページ向け に最適化されており、URL 単位での画面遷移は非対応。
- 認証や REST API 提供が必要な場合は Flask / Django / FastAPI などを検討しましょう。
Q. 作ったアプリをネット公開できる?
できます。
VPS や PaaS(Render・Railway・Streamlit Community Cloud など)を使えば、外部公開が可能です。
次回記事で ConoHa VPS へのデプロイ手順 を解説予定!
5. まとめ
今回のポイントを 3 行で振り返りつつ、次のステップを案内します。
- Streamlit は “Pythonだけ” で Web アプリを実現
- 学習コストが低く、初心者もすぐ成果物を共有できる
- 軽量ツールやデータ可視化、プロトタイピングに最適
より詳しい構築方法や、Docker上にStreamlitアプリを構築する方法は、「【15分で作る】爆速でStreamlitでTODOアプリを実装する方法」で解説しました。
ぜひ、合わせて読み進めて見てください。
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